ここでいうトリミングは「毛を切って整えること」
サロンではカットだけでなく、シャンプー・爪切り・足裏の毛の処理なども行います。だから「サロンへ月1回行く」と「毎回全身を短く切る」は別。まず愛犬がカット中心か、シャンプーや抜け毛の処理が中心かを見ましょう。
まずは、カットが必要な犬か
ケアが中心の犬かを確認
サロンで必要なケアは犬種によって異なります。愛犬の犬種を見つけて、何を・何週間おきに頼むか確認しましょう。
✂️ カットが定期的に必要な犬
トイプードル、シーズーなどは、伸びた毛を整えるカットが必要です。目・口周りの毛や毛玉の状態も見ながら、次回の予約を決めます。
トイプードル
毛が伸び続けやすく、毛玉にもなりやすいため、月1前後が使いやすい目安。顔を丸く整えるテディベアカットなど形を維持したい場合は3〜4週間、短めなら5〜6週間まで空ける犬もいます。
自宅:できればこまめにブラッシング。耳・脇・足の付け根は毛玉ができやすい。
シーズー
顔まわりや足先の毛が伸びると汚れやすいため、短めスタイルでも月1前後が目安。長い毛を保つスタイルを保つ場合は、サロン頻度よりも日々のブラッシング負担が大きくなります。
自宅:目周り、口周り、耳周りを重点的に。皮膚トラブルがある犬はシャンプー頻度を獣医師と相談。
マルチーズ
毛が伸び続けるため、短く整えるなら月1前後。涙やけ周辺、口周り、足先の汚れが気になりやすいので、顔周りだけ早めに整えることもあります。
自宅:細い毛が絡みやすいのでブラッシングをこまめに。
ミニチュア・シュナウザー
眉・ひげ・脚の飾り毛を維持したい場合は4〜6週間程度が目安。短く揃えるスタイルなら少し間隔を空けられる場合もあります。
自宅:ひげ周りは食後に汚れやすく、脚の飾り毛も毛玉になりやすい。
ビション・フリーゼ
ふわっとした丸いシルエットを保つには月1前後が目安。毛量が多く、もつれができるとサロンでの負担が大きくなりやすい犬種です。
自宅:表面だけでなく根元からブラッシング。
ヨークシャー・テリア
短くカットしている家庭では4〜6週間程度が目安。長い毛を保つスタイルの場合はカット頻度より、毎日の被毛管理が重要になります。
自宅:毛が細く絡まりやすいため、摩擦の起きやすい胸・脇を確認。
🛁 カットよりケアが中心の犬
柴犬、ポメラニアンなどは、全身カットよりシャンプー・抜け毛処理・爪・足裏などのケアが中心です。下記はサロンを利用する場合の間隔の目安で、自宅でケアできる場合もあります。
ポメラニアン
プードルのように毎月全身カットが必須ではありません。シャンプー、抜け毛処理、足周り・お尻周りの部分カットが中心。極端に短くするサマーカットは毛質への影響もあるため慎重に。
自宅:毛の生え替わり時期はブラッシング回数を増やす。
柴犬
基本的に全身カットは不要。サロンではシャンプー、抜け毛処理、爪・足裏などのケアが中心です。毛の生え替わり時期はサロン頻度よりブラッシングの方が重要になります。
自宅:春・秋の毛の生え替わり時期は抜け毛が増えるため、こまめにブラッシング。
長い毛を保つスタイル・チワワ
全身カットを定期的にする必要はなく、シャンプーとお尻・足周りの部分カット中心。毛量や汚れ方でサロン間隔を調整します。
自宅:耳後ろや脇の毛玉に注意。
ミニチュア・ダックスフンド
ロングの場合も全身カットは必須ではなく、足・胸・お尻など伸びた部分だけ整えるケースが多いです。スムースはカット不要で、シャンプーや爪などのケアが中心です。
自宅:耳と胸周りの飾り毛、足先をチェック。
ゴールデン・レトリバー
全身を短く刈るより、シャンプー、抜け毛処理、足・耳・胸・お尻の飾り毛を整えるケアが中心です。
自宅:毛量が多いため、乾かし残しと毛玉に注意。
ラブラドール・レトリバー
基本的に全身カットは不要。シャンプー、抜け毛、爪、耳などのケアが中心です。
自宅:毛の生え替わり時期は抜け毛が多いためブラッシング頻度を上げる。
頻度は一般的な目安です。同じ犬種でも、毛量・カットスタイル・皮膚状態・自宅ケアによって変わります。
洗いすぎ・刈りすぎは、かえって皮膚トラブルの原因に
きれいにするためでも、回数を増やせばよいわけではありません シャンプーのしすぎは皮膚や被毛の油分を落としすぎ、乾燥・かゆみ・刺激につながることがあります。適切な頻度は皮膚の状態や使う製品によって異なるため、「週に何回以上はNG」と一律には決められません。
カットは、回数だけでなく刈り方にも注意が必要です。バリカンによる刺激や傷、皮膚が露出するほどの短いカットによる日焼けなどが起こることがあります。毎回全身を短くするのではなく、伸びた部分だけ整える方法もサロンに相談しましょう。
洗った後やカット後に赤み・かゆみが出る場合は、さらに洗って対処せず、獣医師に相談してください。皮膚病の治療として薬用シャンプーを使っている場合は例外で、獣医師から指定された頻度を優先します。
参考:VCA Animal Hospitals「洗いすぎと皮膚への影響」「グルーミング時の器具と皮膚への配慮」「被毛・皮膚のケア」
サロンの間に、自宅で何をすればいい?
ブラッシングは、ブラシで毛のもつれや抜け毛を取り除く手入れです。表面だけでなく、耳の後ろ・脇・足の付け根に絡まりがないかを確認。長い毛や巻き毛で絡まりやすい犬は毎日を目安にし、毛質に合う道具と力加減をサロンで教わりましょう。
| 見る場所 | 家で確認すること |
|---|---|
| 毛 | もつれ・毛玉。皮膚まで固く絡んだものは無理に引っ張らず相談 |
| 爪・足裏 | 爪の伸び、床で滑るほどの足裏の毛。難しければ部分ケアを依頼 |
| 目・口・お尻周り | 毛が目へかかる、食べ物や排泄物が付きやすいなどの変化 |
| 皮膚・耳 | 赤み・強いにおい・かゆみは、頻度を増やす前に動物病院へ |
「もうサロンに行った方がいい」サイン
予定より早めた方がいい
- 毛玉・もつれが増えてきた
- 目に毛が入りそう
- 足裏の毛で滑る
- お尻・口周りが汚れやすい
- 抜け毛が急に増えた
頻度より病院を優先
- 強いかゆみ
- 皮膚の赤み・湿疹
- 脱毛が増えた
- 耳の強いにおい・痛がる
- 触ると嫌がる・痛がる
高齢犬は「頻度を守る」より負担を減らす
高齢犬では、月1にこだわらなくていい 長時間立つこと自体が負担になる犬もいます。短めのスタイルにして来店間隔を延ばす、シャンプーとカットを別日にする、部分ケアだけにするなど、サロンと相談して負担を減らします。